これまでの記事を読んで、カタカムナが単なる怪しいおまじないではなく、私たちの内側に眠る力を呼び覚ます、古代の叡智であることを感じていただけたでしょうか。
きっと今、あなたの心の中には、こんな小さな火が灯り始めているはずです。
「少しだけ、試してみようかな…」
その気持ち、とても大切にしてください。それは、あなたの魂が本来の自分に還りたがっている、素晴らしいサインだからです。
でも、いざ「実践」となると、「何だか難しそう」「特別な作法が必要なんじゃないの?」と、少し身構えてしまいますよね。大丈夫です。ご安心ください。
カタカムナを始めるのに、特別な道具や才能は一切必要ありません。なぜなら、その力は私たち日本人のDNAに、遠い昔から刻まれているものだからです。
今日は、誰でも、今日から、今すぐ始められる、カタカムナの最も基本的で、そして最もパワフルな実践法を、ステップバイステップで丁寧にご紹介します。その第一歩とは、「自分の名前を唱える」ことです。
準備するものは、たった3つ(そして、あなたは既に全て持っています)
「さあ、始めましょう」と言われても、何を準備すればいいのか分かりませんよね。でも、驚かないでください。カタカムナの実践に必要なものは、全てあなた自身の中にすでに揃っています。
- 準備するもの①:あなたの「声」
- 上手な声である必要は全くありません。かすれた声でも、小さな声でも大丈夫。大切なのは、声帯を震わせて「音(響き)」を生み出すことです。この振動こそが、あなたの心と体に作用するエネルギーとなります。
- 準備するもの②:あなたの「呼吸」
- 焦った浅い呼吸ではなく、深く、ゆったりとした呼吸が基本です。まずは鼻からゆっくり息を吸い込み、口からさらにゆっくりと吐き出す。これを数回繰り返すだけで、心は驚くほど落ち着きます。
- 準備するもの③:ほんの少しの「時間と空間」
- 立派な祭壇も、特別な部屋もいりません。朝、家族が起きてくる前の5分間。夜、ベッドに入ってからの5分間。誰にも邪魔されず、一人になれる時間と空間があれば、そこがあなたの聖域になります。
ほら、簡単でしょう?特別な何かを買い足す必要はないのです。ただ、あなた自身と向き合う準備をするだけです。
【3ステップで実践】さあ、あなたの名前をカタカムナで唱えてみよう
準備は整いましたね。それでは、いよいよ実際にあなたの名前を唱えてみましょう。ここでは例として、私の名前「ミキ」で説明しますが、ご自身の名前に置き換えて実践してみてくださいね。
ステップ1:自分の名前の「音」を知る
カタカムナには48の音があり、それぞれに固有の意味とエネルギー(響き)があります。まずは、あなたの名前がどの音で構成されているかを確認しましょう。
(例)ミキ → 「ミ(MI)」と「キ(KI)」
この48音は、宇宙の根本的なエネルギーを表していると言われます。あなたの名前は、そのエネルギーをいくつか組み合わせてできた、あなただけの特別な「暗号」のようなものなのです。
ステップ2:姿勢を整え、深く呼吸する
椅子に座っても、床にあぐらをかいてもOKです。背筋をすっと伸ばし、リラックスできる姿勢をとりましょう。そして、ゆっくりと3回ほど深呼吸をします。吸う息よりも、吐く息を長く、ゆっくりと。体中の余計な力が抜けていくのを感じてください。
ステップ3:自分の名前を、ゆっくりと「響かせる」
さあ、いよいよ唱えます。ポイントは「言う」のではなく「響かせる」意識です。
「ミーーー」と、自分の声が喉や胸のあたりで振動しているのを感じながら、母音(この場合は「イ」)を長く伸ばします。次に「キーーー」と、同じように響かせます。スピードは問いません。自分が心地よいと感じる長さで、ゆっくりと、丁寧に。
これを、3回繰り返してみましょう。
終わったら、すぐに目を開けずに、その響きの余韻を少しだけ味わってみてください。どんな感じがしますか?温かい感じ?ピリピリする感じ?何も感じなくても、全く問題ありません。ただ、その静けさを味わうだけで十分です。
▼初めてのカタカムナ詠唱・3つのコツ
- コツ①:上手に行おうとしないこと。大切なのは「音の響き」を感じることです。
- コツ②:母音(あ・い・う・え・お)を少し長めに、丁寧に発音する意識を持つ。
- コツ③:終わった後の「余韻」を味わう。この静寂の中に、変化の芽が生まれます。
なぜ「自分の名前」から始めるのか?それは、最強の自己肯定だからです
数あるカタカムナの実践法の中で、なぜ私が「自分の名前を唱える」ことを強くお勧めするのか。それには、深い理由があります。
職場の人間関係で心をすり減らしていた頃の私は、自分の存在価値を見失っていました。「私なんて、いない方がいいんじゃないか…」。本気でそう思うことさえありました。
他人からの評価という荒波に飲み込まれ、自分という船がどこにあるのかさえ分からなくなっていたのです。
そんな私にとって、自分の名前を唱えるという行為は、「私は、ここにいるよ」と、自分自身に、そして宇宙に宣言するようなものでした。

カタカムナの世界では、名前はその人の「本質」や「使命」を表す設計図だと考えられています。自分の名前を唱えることは、他人から貼られたレッテルを剥がし、「本当の自分」のエネルギーに立ち返るための、最も簡単で、最もパワフルな方法なのです。
これは、究極の自己肯定であり、自分自身への最大の愛の表現です。まずはこの「自分軸」をしっかりと立て直すこと。それが、私が体験したような心の変化を生み出す、全ての土台となるのです。
名前の次は「ウタヒ」へ。あなたの世界をさらに広げるステップ
自分の名前を唱えることに慣れ、心の土台が安定してきたら、ぜひ次のステップへ進んでみてください。それが、「ウタヒ(唄・歌)」と呼ばれる、複数の音を組み合わせた言霊の詠唱です。
ウタヒには様々な種類があり、それぞれに特定の働きがあると言われています。中でも、人間関係の改善や場の浄化に特に力が強いとされているのが、有名な「カタカムナ第5首、第6首、第7首」です。
自分の名前を唱えるのが「自分自身を整える」ための基本だとすれば、ウタヒを唱えるのは「自分の周りの世界に働きかける」ための応用編と言えるかもしれません。
この強力なウタヒについては、こちらの記事で詳しく解説しています。あなたの人間関係の悩みを、より直接的に解決する手助けとなってくれるはずです。
【人間関係改善】言霊の力を最大化するカタカムナ5首・6首・7首の奇跡とは?
まずは、焦らず、ご自身のペースで。自分の名前を慈しむ時間を持つことから始めてみてください。その小さな一歩が、あなたの人生を大きく変える、確かな一歩となることを、私は知っています。
もし、あなたが「やっぱり一人では不安…」「もっと深く、正しく学びたい」と感じるなら、専門家のガイドの元で学ぶのが一番の近道です。私が今こうしてあなたにお伝えできているのも、その道を通ったからに他なりません。


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