前回の記事では、私が職場の人間関係という名の地獄から抜け出すため、藁にもすがる思いで「カタカムナ」にたどり着いた経緯をお話ししました。(前回の記事はこちら)
きっと、ここまで読んでくださっているあなたは、こう思っているはずです。
「で、カタカムナを唱えて、本当に効果はあったの?」
「嫌いな同僚は、本当にいなくなったの?」
その気持ち、痛いほどよくわかります。私も始める前は、半信半半疑どころか、9割が疑いの気持ちでしたから。「そんなことで変わるなら、誰も苦労しない」と。
結論から言うと、カタカムナを唱えた次の日に、その同僚が突然会社を辞めたり、別人のように優しくなったり…といった魔法のようなことは起きませんでした。
しかし、もっと根本的で、もっと確実な変化が、私の「内側」で静かに、でも着実に起こり始めたのです。それは、誰にも奪うことのできない、私自身の心の資産とも言える変化でした。
今日は、私がカタカムナを実践し始めてから、特に強く感じた「3つの心の変化」について、包み隠さずお話ししたいと思います。
変化①:感情の「ささくれ」が剥がれ落ちた
以前の私は、一日中その同僚のことで頭がいっぱいでした。朝、会社に向かう電車の中から「今日は何を言われるだろう…」と憂鬱になり、帰宅してからも、言われた言葉や無視された態度を何度も頭の中で再生しては、一人で傷ついていました。
まるで心に無数の「ささくれ」ができていて、あらゆる刺激に過敏に反応し、常にヒリヒリと痛んでいるような状態です。
ところが、カタカムナを毎朝晩、日課として唱え始めて1週間ほど経った頃でしょうか。ふと、気づいたのです。
「あれ?今日、あの人のこと、今までほど考えていなかったな」と。
相変わらず、嫌な態度を取られることはあります。でも、その出来事が、まるで心の表面をツルンと滑っていくような感覚。以前のように、グサリと突き刺さって、いつまでも抜けずに膿んでいく…ということが、明らかに減ってきたのです。
彼らの言動は「事実」としてそこにある。でも、その事実に付随していた「辛い」「悲しい」「悔しい」といった私の感情のトゲが、一本、また一本と抜けていく。そんな不思議な感覚でした。
▼心のデトックスが始まったサイン
- ポイント①:相手の言動を、自分の感情と切り離して捉えられるようになる。
- ポイント②:嫌な出来事を引きずらなくなり、思考の切り替えが早くなる。
- ポイント③:「相手の問題」と「自分の問題」を冷静に区別できるようになる。
これは、相手が変化したからではありません。私の心が、外部からの攻撃を受け流す「心のバリア機能」を取り戻し始めた証拠なのだと感じています。
変化②:夜、眠れないほどの「思考の嵐」が静かになった
長年、私を苦しめていたのが不眠でした。ベッドに入ると、日中の嫌な出来事がフラッシュバックし、頭の中で「ああ言えばよかった」「なぜあんなことを…」という一人反省会が強制的に始まってしまうのです。
交感神経が昂ったままで、体は疲れているのに脳が休まらない。そんな夜が続けば、当然、翌朝は最悪のコンディションです。気力も体力も削られ、さらにストレスに弱くなるという悪循環に陥っていました。
カタカムナを始めた当初は、特に「眠るため」に唱えていたわけではありません。ただ、日課として、静かに声に出していました。すると、ある変化に気づきました。
あれだけ騒がしかった頭の中が、シーンと静まり返っているのです。
カタカムナの独特の響き、その言霊の持つ振動に意識を集中させていると、あれこれと飛び回っていた思考が、自然とどこかへ消えていく。まるで、荒れ狂う嵐の海が、穏やかな凪の状態に戻っていくようでした。

もちろん、今でもたまに眠れない夜はあります。でも、そんな時は「眠らなきゃ」と焦る代わりに、ただ静かにカタカムナを心の中で唱えます。すると、いつの間にか意識が遠のき、朝を迎えていることが増えました。
この「深く眠れるようになった」という変化は、日中のパフォーマンスに絶大な効果をもたらしました。心の土台が安定し、些細なことでは揺らがない強さが、少しずつ育ってきたように感じます。
変化③:「他人軸」から「自分軸」へ。意識のベクトルが変わった
これが、最も大きな変化かもしれません。
以前の私は、人生の主導権を完全に他人に明け渡していました。私の気分や一日の価値は、すべて「あの人」の言動によって決められていたのです。彼女が機嫌が良ければホッとし、機嫌が悪ければビクビクする。まさに「他人軸」の奴隷でした。
カタカムナを唱え続けることで、私の意識は、自然と自分の内側へと向かうようになりました。
「あの人がどう思うか」ではなく、「私はどうしたいのか」。
思考の中心が、ガラリと変わったのです。
同僚たちがランチに誰と行こうが、どんな話題で盛り上がっていようが、「まあ、いっか」と思えるようになった。それよりも、「今日は帰りに本屋に寄って、読みたかった小説を買おう」とか「週末は、少し遠出して気になっていたカフェに行ってみよう」とか。そんな、自分のための小さな楽しみを考える余裕が生まれてきたのです。
🙅♀️ 私が手放したもの(他人軸)
- 他人からの評価を気にする心
- 過去の嫌な出来事への執着
- 自分を責める思考のクセ
🙆♀️ 私が手に入れたもの(自分軸)
- 自分の心の平穏を優先する強さ
- 未来への小さな楽しみや希望
- ブレない自分への信頼感
嫌いな人が気にならなくなった、というのは、その人が消えたり、性格が変わったりしたからではありません。私の世界の中で、その人の存在が占める割合が、極端に小さくなった、ということです。私の人生の主役が、ようやく私自身に戻ってきたのです。
ただし、効果を感じるためには「正しい実践」が不可欠です
ここまで良いことばかりを書いてきましたが、一つだけ、とても重要なことをお伝えしなければなりません。
それは、カタカムナの効果は、「ただ唱えればいい」という単純なものではない、ということです。私も最初は見よう見まねでやってみましたが、正直、あまりピンときませんでした。
「本当にこれで合ってるのかな?」という疑いが、効果を半減させていたのです。
やはり、何事も基本が大切です。正しい音の響かせ方、それぞれの言葉が持つ意味、そして実践する際のマインドセット。そうした基礎をきちんと理解して初めて、カタカムナの力は最大限に発揮されるのだと痛感しました。
もし、あなたが「ちょっとやってみたけど、何も変わらないよ」と感じているなら、一度、基本に立ち返ってみることをお勧めします。こちらの記事で、私が学んだ基本的な唱え方をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者でも簡単!カタカムナの基本的な唱え方|まずは自分の名前から始めよう
私の人生が、そして心が、これほどまでに変わるきっかけとなったのは、ある講座でカタカムナの真髄に触れることができたからです。もし、あなたが自己流で限界を感じていたり、最速で確実な変化を望んでいるのなら、私が進んだ道を辿ってみるのも一つの手かもしれません。


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